トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2021.4.18

 

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▼承徳−双塔山風景区、避暑山庄

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【旅日記】

2021.4.17(土)  24年振りの承徳

7:05 アパートを出発。目的地は河北省承徳市の双塔山風景区と避暑山庄。

 

24年前、学校のツアーに申し込みバスで避暑山庄へ行った。高速道路も無い時代で随分時間が掛かった。高速道路が出来ている今でも車で3時間。随分前から変わった格好の双塔山に狙いを付けていたが、バスでは間違いなく日帰りは無理なので高速鉄道が開通したら行こうと決めていた。その高鉄が開通していたのを知り、チャレンジ。

 

東直門始発の413路に乗車。終点が高鉄の北京朝陽站と便利だが、普段見掛けない路線で発車間隔が分からず余裕を持って出発。東直門では約5分待ち。擦れ違うバスを見ていると、15分間隔程度では走っていそうだった。

7:54 北京朝陽站へ到着。場所は東四環路の外。朝暘公園の東。

 

高鉄の発車まで1時間20分。早過ぎた。あと30分程出発を遅らせても良かった。

 

出来たてホヤホヤ。外構は未だ完成していない。

構内にはコンビニや飲食店がズラリと並んでいるが殆どオープン前。

鉄路12306アプリで予め買っておいた承徳南までのチケットを售票処で受け取り入場。

 

瀋陽、長春、哈爾賓など、東北行きがサインボードに並ぶ。

この站も大きい。

 

しかし、未だ便数が少なく待合には余裕タップリ。

 

9:16発のG913の解札開始を待つ。

8:56 改札が始まった。

 

改札はチケットではなく、身分証明書をスキャナに翳す。外国人は係員にパスポートを渡し照合作業を任す。システムの問題か人の問題かは分からないが、手際が悪く時間が掛かった。

 

4両の復興号を2車連結した8両車両。承徳南10:15、瀋陽北12:27、長春西13:58、終点哈爾賓西14:56着。瀋陽は飛行機よりもコストパフォーマンスが高そう。

座席は、210F2列席の窓側。

 

9:16 定刻に発車。

真北に向かって進み、北京首都国際空港の西から懐柔区や密雲区へ向うバスが走る京承高速と並走。

 

いつもとは違う景色が見えて楽しい。

 

密雲の街を越えるとトンネルの連続。良く掘ったものだ。

10:15 定刻に承徳南站へ到着。

 

この站も出来立てホヤホヤ。

構内に観光案内図が掲げてあったが、封鎖ロープが張られ近付くことができず。

 

出口でも係員にパスポートを渡し照合作業を任せる。結局、チケットは一度も使わず。

10:25 バス乗り場に到着。サインがしっかりしており、迷わず。

 

目的の69路にはライバルが多数。既に乗車が始まっていたバスはすし詰め状態。市の中心へ向うバスなので予想していた通り。

 

料金は2元。前払い。準備して来た小銭は、昨夜カンパを受けた2元のみ。これでは次のバスに乗れない。支付宝(Alipay)での支払いにトライしてみようと準備をしているうちにバスは発車。

しかし、後方で待機していた次のバスが直ぐ来たので問題なし。

 

問題は支払い。支付宝のQRコードを開きスキャナに翳してみても反応なし。運転手にスマホを渡して尋ねると、承徳電子公交卡への紐付けが必要と言って登録の画面を出してくれた。続けて操作して行くと無事に紐付けでき支払い完了。苦労したが、これで支払いに困ることが無くなり安堵。

 

10:40 発車。

11:22 終点の火神廟へ到着。ロータリーを一周して停車。

 

ここで15路に乗り換え。バス停は対角の位置。そこにあったバス停で待っていると5分ほどで15路が来たが、明らかにスルーする追い越し車線にいたのでバスの動きを見ながら早足で前進すると、100mほど先にもう一つバス停があり、そこに停まった。最後は駆け足で滑り込みセーフ。支払いは支付宝。料金は3元。

12:08 双塔山が見えた。写真で見た通り、凄い格好。

 

つの巨大な岩柱は南北に肩を並べる。形は宝塔のようで、山頂に煉瓦塔が一つずつあるので、双塔山と呼ばれている。双塔山は天に向かい直立し、近代では登った人がいない。山頂の煉瓦塔はいつ誰がなぜ建てたかは誰にも知られてしない謎である。
双塔山は承徳の有名な山のひとつで、近くの景色は美しい。灤河は後ろの山から東に曲がりくねって流れており、山には青々とした木や鮮やかな花がある。麓には石の馬、石のベンチ、石の洞窟などのスポットがある。山々が美しく、不思議な岩が点在している。自然の魔法と人類の知恵によって、この不思議な景観が生まれた。

高鉄の中で気が付いた事だが、財布にキャッシュを補充することを忘れ、所持金は100元足らず。ここも支払いは電子決済にしておいた。

入場料は50元と高額。

ベンチ型のロープウェイは片道30元、往復50元。全く人気無し。

 

12:31 双塔山の足元に到着。

山肌には地層が剥き出し。良く崩れないものだ。

 

近寄ると、絶景は拝めない。

金亀石。♥型の南京錠がビッシリ。

 

足下には仏像が並ぶ。

周囲の山も同じ地層。

 

ロープウェイの終点から絶景が見えることを期待し行ってみた。

良く見えたが、山が重なっているのが残念。

 

そのまま遊歩道を前進。

牛皮梁遺址。“文物移動不可”と彫られた石板が倒れ、展望台だったと思われる所は粉々に砕かれたコンクリートの残骸だらけ。何があったのか?

谷の向こうに石刻。下って、また上るのは辛いが双塔山の絶景にも出会えるかも。行ってみよう。

谷底に大きな剣。後ろの巨大な石には、大きな文字で“試剣石”と彫ってあった。

アイヤー、残念。石刻から先は通行止め。双塔山が見えるのも、ここまで。

50006000年前、この地で栄えた紅山文化。

 

スリル満点。

子供が棒で猿を威嚇しても親はほったらかし。

お面は孫悟空。文化が違うな〜。

絶景を求め濱河大街を南へ向った。

2区先のバス停近くの住宅内でポイントを発見。

これこれ。この姿が見たかった。

15路で火神廟で戻り、関帝廟前を徒歩で避暑山庄へ向った。

14:53 避暑山庄の麗正門が見えた。

 

その上に突き出た石柱も写真で見た事がある。

避暑山庄は、別名「承徳離宮」 とも呼ばれ、現存する中国最大の皇室の庭園で、かつて清朝皇帝の避暑と公務を行う場所として建てられた。皇帝は、一年のうち半年はここで王公貴族や外国の使節と会見したり、政務を行ったり、避暑地として過ごしていた。

山荘は宮殿エリアと和苑エリアの2つの部分に分けられています。宮殿エリアに、山荘の南端に位置し、皇帝が政務を行ったり、居住していた場所。主な建築物に、正宮、松鶴斎、東方宮などがある。

現在は、正宮は博物館として公開されており、内部には清朝の宮廷の史跡として、宮廷の芸術品を展示する場所となっている。

苑景エリアの面積は山荘の8割を占め、湖、平原、丘などから構成されており、当時、皇帝が妃と戯れたり、宴会を催した場所。有名な建築物は、煙雨楼、金山亭、如意州、文津閣などがあり、そのほとんどは江南の景勝を真似て作られている。

入園は予約制。満員にはなっていない様だが、面倒なので躊躇。

自分の疲れ具合、参観できる時間など考えた結果、外から眺めるだけにした。

ここには24年前に来ているが、全く記憶が無い。

外八廟の小ポタラ宮と呼ばれるチベット仏教寺院の「普陀宗乗之廟」は良く覚えているのだが。

門。乾隆十九年(1754)頃建立。門の額は乾隆帝の直筆。

 

そんな門を削って嵌め込んだ世界遺産プレート。当時はこれが許されたのか。

避暑山庄の湖から武烈河に繋がる水路。

 

山庄からの水の出口には立派な石橋が架かっていた。

15:45 関帝廟の近くで遅い昼食。

串焼き屋にも惹かれたが、隣の杭州小籠包の焼売が気になり、搾菜肉絲面とビール2本で30元。美味かった!

満腹になったので腹ごなしに街を散歩。

前方に人の群がりを発見。行ってみると、揚げパン。特売日に並ぶ行列だった。美味そうだが、もう食べられない。

歩行街を発見。行ってみると、メチャメチャ面白い。

 

この店は色々なソーセージを売る。

鶉の卵焼きと粽。

 

臭豆腐に群がる小姐達。

 

14串の鉄板焼きで山ほど選ぶ小姐。

小海鮮は色々な貝。

 

卵バンズの鶏サンド。

 

牡蠣とホタテ。美味そう。

極めつけは熟毛卵。グツグツ煮立った鉄板の卵をじっくり見ると、雛の姿が、、、

17:41 火神廟で69路に乗車。

18:20 承徳南站へ到着。

 

21:17 東直門へ到着。帰りの高鉄で、東直門へ向う413路が超満員になる恐怖に駆られ、急いでバス停へ向ったのだが、3分ほどで来たバスは空席を残して発車。高鉄から降りた大勢の乗客はどうやって移動したのだろう?

 

本日の歩行距離15.0km24,988歩。上った階数47階。双塔山を生で拝むことが出来て良かった。高鉄は本当に便利。

【おまけ】

21.4.14(水)

 

沙井胡同の炙熱童年で送別会。場所の選択権を貰ったので、迷わずココに決めた。

 

古き良き時代の北京焼肉。美味かった〜。

21.4.16(金) 昼

 

職場の組長以上により、左家庄の六合順で送別会。

 

昼間から大汗を掻いた!

 

大きな紅柳烤串は最高!

21.4.16(金) 夜

 

職場のメンバーにより、三元橋の全聚徳烤鴨店で送別会。

勿論北京ダックも登場。こんな豪華な中華料理はこれが最後かと思うとやけに寂しい。

 

メンバーが代わる代わるスピーチ。その一言一言が心に滲みわたる。話の最後を白酒の乾杯で締め括るのは勘弁して欲しかったが、気持ち良く小分けの壺を3杯飲み干した。その結果、承徳に着くまでどれだけ辛かったことか。

最後に手作りのアルバムをプレゼントされた時には感極まり、涙が止まらなかった。



 

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