トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2019.11.24

 

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▼北京一卡通編 #129

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【旅日記】

2019.11.24(日)  金中都水関遺址で大金星

9:40 長崎でのローマ・カトリック教会フランシスコ教皇の核廃絶メッセージをLIVE中継で見てアパートを出発。目的地は、豊台区の金中都水関遺址。

明日からの杭州、長春出張に備え、アパートでゆっくり休むつもりだったが、久し振りに青空を見て気が変わった。とは言え、遠くに行く気にはなれない。近場で見つけたのが、金中都水関遺址。昨日の上宅文化遺址は大失敗だった。2連敗も覚悟の上。

天気予報では、午前中は強風。外に出ると、正に強風。街路樹から吹き飛ばされた枯葉が道路を滑って行く。

東直門北から特12外に乗車。寒空の中バスを待つ。運悪く、中々来ない。

12外は、二環路を左回りに進む。

 

日曜日の午前中だが、北二環路は渋滞が起きるほどクルマが多い。

10:34 右安門西で下車。ここからは徒歩。

 

NAVIでルートを確認し、西へ向う。

玉林東路を左折し、南へ進んだ。

街路樹の感じが良いことに加え、クルマが整然と駐車しており好感が持てる。

この辺りが整備された'90年代初めには、想定外だった今のマイカー社会。今更住宅の敷地内に駐車場が作れるわけも無く、道路が駐車場になるのは仕方ない。が、歩道まで使ってしまうとは、、、

白線で区画が決められ、パイロンには「固定車位」と書いてあるので合法に違いない。しかし、これでは歩行者が車道を歩いてしまい、本末転倒。

東側は縦列駐車になっており、歩道はキープされている。そっちを歩けと言うことか?

この辺りの住宅は未だ再開発されていない。高級感は無いが、場所が良いので家賃は高額?

玉林東路を右折し、凉水川沿いの玉林南路を西へ進む。

 

川の向こうは住宅の再開発が進んでいた。

10:46 金中都水関遺址を保存する北京遼金城垣博物館が見えた。

 

さあ、見学できるか?

中途半端に門が開けられ、守衛が立っている。心配だ。

 

近付くと、門柱に3つある看板の一番下に「免費参観」と書いてあるのが見えた。

 

守衛に話し掛けてみた。すると、門の脇の小屋で受付手続きをする様に言われた。

これまでに発見された唯一の完全な金中都建築遺跡。建築年代は11511153年間。

 

金中都水関遺址は城壁を跨いで建設され、木石構造で、水の流れがトンネルを通って北から南へ城を横切り、堀に流れ込む。現存する遺跡には、主に水涵洞地面の敷石、両側の石壁、進水口部分の城壁を突き固めた土が残る。

小屋の窓口に行くと、中の服務員が「記入して」と、バインダーを差し出して来た。日付、氏名、身分証明・・・おっ、パスポートを忘れた!断られたら仕方ない。最初のアルファベットからパスポートNo.を記入。「見せて」と言われた時の応対を考えていたら、何も言わずチケットをくれた。中々やるなぁ。

 

ところが、このチケット、裏を見ると「票価:10元」と書いてある。なんじゃこりゃ?

博物館に入ると、やる気の無さそうな服務員の小姐から「ライターを持っていないか」と言われた。

確認はこの一点のみ。危ない人もいるからね。

1Fは歴史の勉強。

 

頭の中で現在の地図と重ね合わせるが、一致せず。

往時の展示物が多数並ぶ。

 

ほぼ貸し切り。ゆっくり見れて嬉しい。

中央の墓壁画は、高松塚古墳の壁画を思い出すほど立派。

銭幣まであり。

 

右は枕。これで寝るのは大変だ。

いよいよ地下の金中都水関遺址へ。

 

199010月と言えば、私が初めて北京を訪れた丁度一年前。

発見されたことも驚きだが、ここが畑だったことに衝撃を受けた。

 

発見した人は、さぞ吃驚したことだろう。

良くこんなモノが出て来たものだ。

 

博物館の外観は、往時を模したものだった。

杭を打ち込み、上に石を敷き詰める構造。

博物館の裏に小さな別館がある。

 

遼金の遺跡を紹介している。

最近ネタ切れで困っていたが、まだまだ面白そうな所があることが分かり、ニヤニヤしてしまった。

 

11:45 参観終了。帰路についた。

 

皿うどんか長崎ちゃんぽんを食べたい所だが、店が分からない。代替案は、先週と同じ牛肉拉面。ハマってしまった。

バスを探すと、1.9km先の南三環路の草橋から973路で乗り換えなしに行けることが分り、凉水川の遊歩道を東へ向った。

ところが、200mほど進むと前触れなくシャットアウト!

 

踏み固められて出来た土手の畦道を登り、玉林南路を東へ進んだ。

右安門外大街を右折し、南三環路へ向う。

 

初めて見る風景に、別の街を歩いている気分だった。

12:00 南三環路に出ると見慣れた風景に戻った。

973路は中々来ない。まだ風が強く、寒い!15分ほど待ち乗車。草橋を発車したバスは南三環路を東へ快調に進んだ。十里河までは。ところが、十里河を越えた所で東三環路を外れ東へ向った。こうなると、スピードが落ちる。そして、渋滞。金台路口南へ着いたのは、想定よりも20分以上遅れてしまった。

 

歩行距離6.5km9,437歩。上った階数9階。連敗覚悟で出発したが、今日は大金星だった。

ガイドブックに載っていない重量級のポイントが見つけられると嬉しい。また頑張ろう!



 

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