トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2020.12.5

 

ホーム    テーブル    マップ    カレンダー    北京    番外編

 

▼北京一卡通編 #156

旅メモへ戻る

【旅日記】

2020.12.5(土)  十字寺遺址から金陵遺址へ房山の山中を歩く

7:20 アパートを出発。本日の目的地は房山区の十字寺遺址。

 

昨夜、北京の空にオリオン座が現れた。長い北京生活でも、恐らく初めて。感動した。

 

8:15 東直門内から乗車した106路を天橋で下車すると、自然博物館の背後から強烈な日差しに襲われた。

917路に乗り換えるため天橋汽車站へ向うと、真っ青な空に月が浮かんでいた。青い空は気持ちが良い。

8:57 景色がどんどん変わって行く盧溝橋を通過。

9:53 周口村路口で下車し、F38路へ乗り換え。

 

地図アプリでF38路の到着時刻をチェックしてみると、最速が44分後。別のルートを探していたら、バスが停まった。前に回り路線番号を確認すると、目的の”38”だった。

9:58 少し慌ててF38路に乗車。

 

上手い具合に座れて良かった。

10:04 正面に北京猿人遺址が見えた。

10:16 終点の車廠客運站で下車。

そこは、以前、金陵遺址を目指し断念した時に訪れた金祖山風景区の西側だった。

ここから金陵遺址へも行けるようだ。

十字寺を目指し前進。

いきなりキツイ上りが続いた。

干上がった川に頑丈な石積み。

道路脇の岩壁は中国地質大学の実験室。

 

見れば見るほど、今にも崩れそうな岩ばかり。

正面の山に橋が見えた。分かれ道も見える。あそこか?

 

いやいや、もっと先。

10:41 大きな石を2つ並べて車の進入を止めている。着いたようだ。

当り!十字寺遺址へ到着。

 

十字寺は中国で唯一比較的整った景教(キリスト教の一派)寺院遺址。

 

”十”字の彫られた石が2つ、南京博物館に展示されている。

高僧 慧浄が317年に仏教寺院として創建。

638年に景教寺院に改宗。

その後、仏教と景教の改宗が続いた。

大木と石碑が3つ残るのみ。

地中に埋まった幾つかの礎石が往時を感じさせる。

裏門。片側の門は倒れ荒廃。恐ろしくて先の登山道には進む気にならない。

この山奥に良く建てたものだ。

金陵遺址行を阻んだ燕山石化(SINOPEC)の工場が眼下に見える。

リベンジだ!

11:12 バス停に戻り、金陵遺址へ向けて再出発。

11:34 大きな門が見えた。あと少し。

11:37 九龍山景区へ到着。

門の足元まで行ってみたが、険しい山道を見てUターン。

ここから十字寺遺址へ続いている。きっとあの裏門へ出るのだろう。

金陵の紹介看板へ向った。

何と!看板に「進入禁止」

 

ここで諦めるのは余りにも残念。こっそり前進。

金海陵王時代(11491160年)に初めて建てられた。金陵エリアの面積は約60㎢。歴史上数少ない少数民族の皇陵。北京地区の年代が最も早く、規模が最も大きい帝王陵でもある。

神路はキッチリ保存されているが、ギリギリ間に合った感じ。

叡陵。現在発掘中。

金陵は北京の重要な古代帝王陵墓の一つ。

金代の歴史発展、金代建築芸術、建築工事などの研究に大きな役割を果たしている。

風水で選ばれた場所。確かに良い気が入って来そう。

 

ここに現代の一般人と思える墓。良いのか?

12:48 バス停で腰を降ろし18分。漸くF38路が来た。

 

ガラガラで出発したが、アッと言う間に超満員。土曜日の昼下がり、街へ出掛ける人達のようだ。

周口店路口のバス停に差し掛かった所で、917路が停まっているのが見えた。

 

満員の人を掻き分け下車。917路に近付くと、超満員でオーバーフローしていた。

無理矢理乗れそうでもあったが、パス。836路との二股で待った。

 

その後、836路が1台、917路が2台来たが、どれも超満員。高速道路を立って帰るのは嫌。

917路の4台目も超満員。しかし、ここで諦め乗車。もちろん立ち乗り。

 

ところが運良く、15分ほど走った所で目の前の人が下車。ラッキー!

六里橋東で917路を下車。六里橋南まで歩き、特2路で東直門北へ向った。

早いと思って選んだルートだが、どこも渋滞続きで東直門北まで1時間。素直に106路で帰った方が早かったかも。

 

本日の歩行距離11.1km16,190歩。上った階数54階。目的の十字寺遺址に加え、金陵遺址のリベンジも出来て大満足。

【おまけ】

 

今週は成都へ出張。出発した11/30(月)も北京は天気が良かった。

 

北へ向って離陸した飛行機が左旋回し、機体が水平に戻ると眼下に長城が見えた。

特に水長城は見つけ易く、良く見えた。

夜は火鍋。巴蜀大宅門。辛いが美味い!大汗を掻いた。

 

翌日は300人級の大宴会。開始早々から干席を立ち上り、干す杯が始まった。結果、食品ロスが多かったなぁ。

錦江に架かる安順廊橋。

 

この橋は長い歴史を持つ。元代に建てられ、マルコ・ポーロは東方見聞録の中で印象的な四つの大橋の一つとしている。

安順廊橋は洪水によって破壊され、現在の橋は2003年に修復された。

 

橋を渡ると酒吧街。

香格里拉大酒店より。

 

成都らしい霧雨に煙る夜景も良いもの。

12/4(金) 野本先生の送別会。彼のリクエストで望京の絶味五花肉。

 

暫く来ない間に1割ほど値上がりしていた。COVID-19の煽りを随分受けたのだろう。

 

店の名に恥じず、相変わらず絶品。マッコリも美味しく、ついつい食べ過ぎに飲み過ぎ。

 

野本先生、日本で益々頑張ってね!



 

TOPに戻る
TOP