トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2020.11.29

 

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▼北京一卡通編 #155

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【旅日記】

2020.11.28(土)  明長城・興隆段へ登城

7:40 アパートを出発。目的地は、天津市薊州区の黄崖関長城から北京市平谷区の将軍関への間に“長城”とだけ地図に出ている場所。果たしてどんな所か?興味津々。

 

一卡通の残金が少ない。今日の往復は問題ないと思うが、念のため東直門バスターミナル西口横の服務員の顔が見えない怪しげな窓口で100元課金。これで安心。

 

7:51 平谷汽車站へ向う852路大站快車乗り場は先客多数。しかし、中々バスが来ない。

その理由は、通路が塞がれていたから。困ったもの。

 

8:00 漸く出発。

9:08 平谷汽車站へ到着。ここで平29路へ乗り換え。

 

重装備のハイカーが多い。

 

9:13 29路に乗車。無事席を確保。

10:08 彰作で下車。

 

29路はこれまでに何度も乗っており安心していたが、彰作が近付くとサインに無い場所に停まり難易度が一気に上がった。降りる停留所を間違えないよう耳と目をフル活用。

前を行くハイカー達は同じバスに乗っていた。

彰紅路を東へ向った。

 

ここで彼らを追い抜いた。またどこかで会うだろうと思っていたら、これが最後だった。どこへ行ったのだろう?

北の山の稜線に長城が見える。

 

右 : 黄崖関長城へ続く

左 : 将軍関へ続く

正面にも長城。

 

期待が膨らむ。

10:23 人家が無くなった。

ここから先はカーブが3,000m続く。登坂を覚悟。

10:28 何と!前からバスが来た。

 

紅石門発の平30路。紅石門では行き過ぎ。ここまで追い越されていないので本数も少ないだろう。平29路を選んで正解だった。

10:30 前方の三叉路を左へ進んだ。

 

紅石門は右、2.4km先。ここで降ろして貰えるなら平30路は使える。

 

紅石門の先には、北京・天津・河北の一脚踏三省三界碑がある。行ってみたいものだ。しかし、高徳地図はとんでもなく大回りのルートを案内する。無理っぽい。

水廠路。コンクリート路面になった。

長城が随分近くなった。

山裾を大回りしながら進むので中々辿り着かない。坂が緩やかなので、この方が良いか。

正面に建物らしき姿が見える。もしかすると、突き当り?

10:48 長城へ到着。

 

しかし、鉄条網で囲われ近付けない。

 

ここから先は河北省。突き当りは安全検査場だった。

登城禁止!

 

積み上げられた石が、修復でガッチリ固められている。必要なことだろうが、少々味気ない。

 

先に続く将軍関側も数年前に登城禁止になった。どこかに突破口は有るのだろうか?

安全検査場まで行ってみると、この場所が「明長城・興隆段」であることを唯一示す石板があった。

安全検査場から右へ延びる道の先に黄崖関長城へ向って長城が続いていた。

ここは、河北省承徳市興隆県龍門村。

更なる絶景を求め前進。

左の崖にバランスストーン。いつ落ちてもおかしくない。かなり危険。

 

危険な岩が他にも多数。当たったら一溜りも無い。

修復され白く輝く長城の下に、黒ずんだ石垣が続いていた。明代に積まれたものか?

この山奥で、しかも山の中腹に家。日当たりは良さそうだが、毎日大変だろうな〜。

羊にリードを付けて散歩。

70過ぎの爺ちゃんが、しっかりした足取りで坂を上る。大したもの。

長城は山陰に隠れ見えなくなった。しかも、徐々に標高が上がり、登城は困難と判断。区切りを付ける場所を考えながら歩いていた所に、民宿「有山有谷」が現れた。

 

ここで地図を確認。この先10kmは目ぼしいポイントが無さそう。黄崖関長城は15km以上先。遠過ぎる。

11:21 洒落た民宿を区切りにUターン。

帰り道、絶景を求め山へ登った。

峠を越えると、出た、出た。

 

このまま前進したいが、帰れるか?勝負。

どうやらここは、毎日大変だと思った、あの山の中腹の家の上。

太陽が雲に覆われていて寒い。先週は装備不十分で寒かった。この反省から厚着して来て良かった。季節の変わり目は装備選びに苦労する。

良かった〜。下る道があった。

11:38 おや?この脇道、長城へ向っているかも。

かなり怪しいが、行ける所まで行ってみよう。

 

観光用としては全く整備されていないので足元が非常に悪い。滑落注意!

11:52 残雪に足跡が残っていた。これを見て元気回復。

あの黒ずんだ石垣。まさか、ここへ登る事になるとは思わなかった。

大迫力。

長城が見えた!

11:58 長城の踊り場に上り、西の将軍関方面を望む。

 

山登りで掻いた汗が体温を奪う。寒い!

黄崖関長城へ続く東側。

 

誰もいない。独り占め。

 

見るからに危険。ここを登る気にはならない。

反対側も同じ。

 

長城を歩くなら、整備されたメジャーな所に限る。

12:05 下山開始。慎重に。

12:18 無事下山。

登山道を示すサインは全く無い。目印になるのは、この金看板。ここから100mほど北に例の脇道がある。

ここで生活しているのか?

13:07 29路が走るS231胡陸路が見えた。

 

次の瞬間、バスが横切って行った。残念。

13:17 次のバスが来た。平29路は本数が多くて嬉しい。

平谷汽車站で852路に乗り換え、終点の東直門で下車。アパートへ直行し、冷えた身体を温めた。

 

本日の歩行距離12.6km20,392歩。上った階数36階。地図には名も無い長城だが、とても良い所だった。

そして、あの登山道を見つけた自分を褒めてやりたい。

【おまけ】

 

今週は瀋陽へ出張。朝昼晩、兎に角食べ捲った。東北料理も美味い!

 

夜は瀋陽らしい名前の”奉天小満”。メインは回転テーブルの中央に置かれた大皿に大きなサケ科の魚。そこへ手抓餅を投入し、タレを絡ませて食べる名物”魚頭泡餅”。初体験。

昼は有名な”老四季”。先払いのレジ前に大行列。食べる前に一仕事あり。

 

どの客も面と鶏骨架をオーダー。そんなに食べられるのか?と思ったが、骨組みなので意外とペロリ。慣れた人は、先ず骨から肉を外して一気に食べる。

 

面(12元)、鶏骨架(大8元、小7元)。安くて美味い!しかし、首(2元)は肉が少なく食べ難かったので直ぐにギブアップ。

昨夜は北京でしゃぶしゃぶ。念願の、肉屋直営・鼓楼金記肉。

 

19:05、店に着くと満席。寒空の中、向日葵の種をボリボリ食べながら待つこと約50分。

こんな人気店だとは思わなかった。

A牛眼肉、精品肥牛をメインに、海老団子に野菜類、最後に〆の麺をオーダー。

 

辣油?で”金”と書かれたタレの麻醤も良くマッチし、これまた美味かった〜。決して安い店ではないが、このクオリティーなら満席になるのも分かる。

 

先週の広州出張以来、食べ捲りが続き、地道に減っていた体重が一気に跳ね上がった。しっかり歩こう。



 

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