トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2021.1.3

 

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▼北京一卡通編 #160

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【旅日記】

2021.1.3(日)  十数年振りに頤和園を散策

7:30 アパートを出発。目的地は海淀区の頤和園。

 

時間セーブのため、往路は地下鉄を利用。街の景色が見えないのが残閻だが、やはり速い!東直門から2号線に乗車し西直門で4号線に乗り換え。8:15に最寄りの北宮門でガラガラの列車を降りた。

25年前、初めて来た時は自転車だった。勝ったばかりの自転車を盗まれないよう頑丈なワイワーでロックし、この門で入場券を買って入った。

 

頤和園の面積は290万u。その3/4が杭州の西湖を模した昆明湖。

乾隆帝が母親の長寿を祝って造営した清漪園が前身。1860年、英仏連合軍によって廃墟となり、西太后が海軍や政府の公金15年分を使い1888年に再建し頤和園と名付けた。

1900年、8ヵ国連合軍が再び破壊。1902年に西太后が再建。凄まじい執念。

それが今は、完全にネット購入だけ。

 

しかも、QRコードを読み手続きを進めて行くと、案の定、名前とパスポートNo.が受付て貰えない。ゲートの係員に状況を説明すると、やり方を教えてくれた。

 

無事購入できたので良かったが、面倒臭い。

11/1-3/31はオフシーズンで20元。オンシーズンでも30元なので価格設定は良心的。

スマホに来たQRコードを読み取らせて入園。どこまでも面倒。

 

乾隆帝が専用の紙幣で買い物を楽しんだと言う蘇州街には全く人影無し。

昆明湖を掘った土で造った高さ58.59mの万寿山を真っ直ぐ目指すつもりが、工事で通行止め。出鼻を挫かれた。

 

嘲笑うかのよう。

横から攻めてもダメ。

 

急勾配の石段で改めて上を目指す。

上手い具合に、四大部洲の上に出た。

 

百望山森林公園が良く見えた。

8:50 頂上の知慧海へ到着。

五色の瑠璃瓦で葺かれた美しい仏殿は梁を使わぬ無梁殿。大観音座像が安置されているが、対面できず。

頭を見せた仏香閣から昆明湖を見渡したかった。

仏香閣は高さ20mの石の基台に立つ高さ41m、八角三層の塔。

西太后の居室、楽寿堂方向へ山を下った。

 

長廊の散策は後にし、右回りに昆明湖を周遊。

スケート場のオッチャンが木槌で氷を砕いていた。何故?

 

氷の厚みは10cmほど。

 97年、氷付いた昆明湖に来た事がある。あの時は、湖の中心に向かって走る若者が、100mほど先で池に落ちるのを見た。

自力で這い上がり岸に戻ると、胸から下はびしょ濡れのまま岸に立っていたオヤジの元に駆け寄り100元札を2枚受け取った。

何たるパフォーマンスかと驚いたもの。

長さ150mの十七孔橋の袂で、銅牛が昆明湖を見守る。

銅牛は、鉄牛が水難を鎮めるとの伝説から1775年に乾隆帝が鋳造させた。

十七孔橋はCOVID-19拡大防止対策で12/27から通行止めになっていた!

欄干の彫刻が見事。

南如意門。

市内へ続く京密引水渠は氷っていない。遊覧船は営業している?

西堤に立つ練橋と登れなかった玉泉山

杭州・西湖の蘇堤を模して造られた西堤を進む。

正に西湖の雰囲気。

スケート場拡張中。

 

鏡橋。

橋名は李白の詩に因んだもの。

絵が美しい。天井にも描かれている。

万寿山登山は苦しかったと記憶していたが、今日は楽々登れた。

東に奥林匹克森林公園の塔や中国尊が見えた。

宿雲檐城関。奉納されていた関羽の塑像が1860年に英仏連合軍に奪われ、現在は位牌を奉納。

清晏舫。

乾隆帝が造営した全長約36mの石造船。西太后が再建した際、上部を木造2階建てにし、欧風の船楼に建て替えた。

排雲殿。乾隆帝が母のために造営した大報恩延寿寺を、西太后が再建した殿宇。西太后はここの玉座で誕生祝宴を行った。

別料金10元。それはいいが、ここもネットオンリーで面倒。改めて仏香閣にも上りたい気持ちもあったがパス。

728mの長廊を散策。柱の梁には文学、神話、歴史を題材にした8,000幅の絵が絵が描かれている。

西太后と光緒帝が政務を行った仁寿殿。1903年以降、しばしばここで外国使節を接待した。前に麒麟。

仁寿門の左右の壁に見事な彫刻。

 

11:06 東宮門から外に出た。

 

帰路はバス。頤和園から332路に乗車。

 

昔住んでいた魏公村周辺の変貌を、ノロノロ走るバスの車窓から眺め感慨深いものがあった。

11:50 白石橋東で107路に乗り換え。

バスは目の前に山ほどいるが、中々発車しない。日陰なので寒い。たった10分が非常に長い。

 

バスはガラガラだったが、クソ婆が無理矢理隣に座りやがった。頼むから距離を置いてくれ〜。

12:33 東内小街で下車。

 

東直門内南小街を南へ進むと、

この寒空に、歩道で将棋を指す若者が2人。元気やな〜。

向った先は一碗面。

久し振りだが、店の中は相変わらず。壁には、先月歩いた重慶のイラスト地図が貼ってある。

 

オーダーは、碗豆雑醤面大盛。19元。いつもは“微辣”を頼むが、店員の勢いに乗って“麻辣”を頼んだ。

美味そう。と、箸を入れると、下から唐辛子がわんさか出て来た。この店で汗を掻くのは常だが、いつもの数倍。汗だくになった。汗で濡れた髪にダウンジャケットのフードを掛け、足早にアパートを目指したのは言うまでもない。

 

本日の歩行距離12.1km19,498歩。上った階数32階。十数年振りに頤和園を散策。懐かしかった。



 

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